平成常陸風土記

つくば、八郷。かけがえの無い日々を綴ります。

週末の予定

私たち夫婦は、仕事をしようと思えばいつでもできる仕事なので、昼も夜も、週末もない。実際、娘が生まれるまでは、だらだら仕事をしていたと思う。週末に遊ぶのも、なんだか罪悪感が先だって、仕事をせずに過ごすと決めるには決意が必要だった。娘が生まれてからというもの、週末のうち必ず一日は、丸ごと家族で遊ぶということに決めている。娘は4カ月で保育園に入れたので、週末くらい家族の時間をきちん取りたいのだ。彼女も一歳七カ月になって、お出かけが楽しみな様子であるのがかわいらしい。

一度決めてしまえば、これほど素敵なことはない。週に一度レンタカーを借りて、一気に買い物を済ませた後、思いっきり遊ぶのだ。予定を決めるのは私の仕事。大体、つくばや八郷周辺に出かけることが多いが、益子まで行ってきたこともある。魅力度最下位の茨城で有名だが、現地民としては住めば都である。ここつくばの最大の魅力は、やはり東京に近いにもかかわらず、筑波山を中心とした豊かな自然が多いこと、そして研究者や外国人が多いからか、田舎であるにもかかわらず多様性があり、個性的なお店が多いことだろうか。素晴らしい田舎は多けれど、こんな土地は日本のどこにもないと思ってしまう。

週末の予定を決めるのは、たいへんだが楽しい。ネットで色々と検索して、自然の中のカフェやおいしいレストラン、催し物などを探すのだ。今週は、つくば環境フォーラムが主催している、月に一度の里山クラブの日である。自宅にほど近いところに、下平塚の森という鬱蒼とした荒れた森が広がっていて、ヴォランティアの力を借りながら整備をしているそうだ。里山クラブでは、普段立ち入り禁止の森に入ることができ、自然に詳しい人の解説を聞きながら、森の植生や生き物たちについて学ぶ。森に入ると、一歳の娘の眼の色が変わる。生き生きとしてくるのだ。ここは、自然が本当に近い。都会暮らしの長かった私には新鮮だ。